振動障害
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研究の概要
振動障害の診断と治療
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研究の概要
2008年度の研究を基に作成された情報です。

振動障害分野


振動障害研究センター
主任研究者 那須 吉郎 ;山陰労災病院 振動障害センター長


【説明】手持ち振動工具使用による振動障害は、チェーンソー等を使用する林業労働者、ブレーカー、バイブレーター等を使用する建設・土木作業に従事する労働者に発生する職業性疾病であります。特徴的な症状はレイノー現象です、これは寒冷期に全身が冷えた時に、手指の血行障害が生じ手指の皮膚の色調が一過性に、蝋燭の色のような状態になることです。このことから、いわゆる「白ろう病」として知られています。


 振動障害の診断は、自覚症状と機能検査としての安静時及び冷水負荷テストによる皮膚温測定、爪圧迫テスト、痛覚閾値、振動覚閾値の測定、握力の測定等に基づいて行われています。診断では最も重要な症状であるレイノー現象の確認ですが、冷水負荷テストはレイノー現象に対する診断精度が低いという問題のほかに、検査施工時の血圧上昇や疼痛の問題があり、高齢化社会においては問題のある検査です。それらを解決し、より苦痛が少なく、より的確な診断法としてヨーロッパでは既に主流の検査法となり国際的にも認知され、かつ振動障害のレイノー現象の有無の判定に客観的判断基準となる局所冷却による指動脈血圧の変化(FSBP%)があります。このFSBP%診断精度について研究開発を行い、末梢循環障害の診断法として確立することを目的としています。


研究内容


(1) レイノー現象に対する診断精度
(2) 室温条件の変化がFSBP%に及ぼす影響
(3) 年代別や喫煙がFSBP%に及ぼす影響


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