テーマ2
女性の深夜・長時間労働が内分泌環境に及ぼす影響に係る研究
研究目的
- 昼間勤務者の日内リズムの標準像を確立する。
- 夜間勤務や交替勤務従事者のホルモンの日内リズムを観察することで、準夜勤務から深夜勤務へ、あるいは深夜勤務から準夜勤務へなど交替勤務のあり方や夜間勤務に対する男女の差などを明らかにする。
- 以上の観察結果より日内リズムの変化やホルモン濃度の変化が労働強度(ストレス)の評価指標として有用かどうかを検討する。
- また、コルチゾ-ル等のホルモン測定に際し、血液に代わる検体として唾液が有用かどうかについて検討する。
考察
- 昼間勤務者においては、日内リズムの男女差は認められなかった。
- 深夜勤務においては、女性の日内リズムへの影響が認められ、勤務 前後の濃度を単純に比較検討すると深夜勤務2日目に、勤務後/勤務前の濃度比を算出すると深夜勤務1日目においても変化を認めた。
- 女性においては、深夜勤務 1 日目終了時から日内リズムの位相が約2時間早くなることが観察できた。
- これらの変化は血液および唾液中の濃度ともに同様であり、検体としての唾液の有用性が示唆された。
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