独立行政法人労働者健康安全機構 研究普及サイト

  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大
産業中毒
ホーム » 産業中毒 » 研究の概要及び目的

研究の概要及び目的

本研究は産業化学物質による健康障害を収集し、それらの診断法や診断・治療に役立つ曝露指標の研究・開発、普及を目的としている。
そのため産業中毒研究センター及び環境医学研究センターに寄せられた相談事例及び症例を検討し、特異的診断法の検討および問題となる化学物質の曝露指標を特定し、種々の分析技術を活用することにより、診断項目および検査項目として確立するとともに、これらの成果と化学物質に関する情報を労災疾病研究のホームページから発信した。

方法と対象

主な症例収集としては、低濃度化学物質曝露による健康障害を訴えてシックハウス診療科を受診した患者を対象とした。受診者に対し、問診、血液生化学検査、精神心理検査、神経眼科的検査、免疫学的検査、及び付加的に吸入ばく露負荷試験を実施した。関西労災病院の受診者391名におけるこれらの検査の結果などを2期に分けてまとめた。検査受診者数とその診療受診者に占める割合を括弧内に示した。各項目の%は検査者に占める割合である。

表