じん肺になると、肺結核などの合併症にかかりやすくなります。
現在次の6つの呼吸器疾患が合併症に指定されています。
合併症にかかった場合、労災補償の対象になります。
(その手続きはじん肺管理区分申請の仕方を参照して下さい。)
1)肺結核
咳や痰の増加、発熱、血痰などが見られることがあります
周囲の人に感染する場合もありますので、早期発見が重要です。
2)結核性胸膜炎
肺の周囲に胸水がたまります。
発熱や胸痛が見られることがあります。
3)続発性気胸
胸痛、息切れで発症します。肺の表面が破れ、空気がもれるために肺が収縮した状態になります。胸部レントゲン検査で診断します。
4)続発性気管支炎
1年のうち3ヶ月以上毎日のように咳と痰があります。起床後おおむね1時間のうちに膿性痰が3cc以上みられます。
5)続発性気管支拡張症
膿性痰や血痰がみられます。胸部レントゲン検査やCT検査で診断されます。
6)原発性肺がん
平成15年から合併症として取り扱われるようになりました。
じん肺の健康診断でも、細胞診や胸部CT検査が導入され、肺がんの早期発見につとめています。
咳や痰の増加、血痰が見られることがありますが、自覚症状が全くないこともあります。
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