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振動障害
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テーマ3.
振動障害の診断のための振動覚閾値検査法の検討

対象と方法

6施設における振動障害患者群のうち、手根管症候群及び肘部管症候群がなく、神経症状のストックホルムスケールⅠ以上の振動障害群21名と、性、年齢、施設をマッチングした対照者21名とした。
force choice methodについては、リオン社製の機器を、von Bekesy法については、HVLab社製の機器を使用した。

結果

force choice methodであるリオン社製の振動覚閾値検査では、第2指と第5指とも対照者と振動障害患者で有意の差がみとめられた。von Bekesy法であるHVLab社製の振動覚閾値検査でも、第2指と第5指とも対照者と振動障害患者で有意の差が認められた。

振動障害におけるリオン社製とHVLab社製の振動覚閾値検査の比較
振動障害におけるリオン社製とHVLab社製の振動覚閾値検査の比較

まとめ

ISO規格に基づくHVLab社製による振動覚検査の妥当性は、リオン社製のそれよりもやや劣るが、比較的良好と考えられる。