独立行政法人労働者健康福祉機構 研究普及サイト

  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大
脳・心臓疾患

テーマ3.
長時間労働と脳・心臓疾患発症の関連に関する日中共同研究

研究1:
中国都市勤労者の職業ストレスと糖尿病、高血圧保有リスクの関係

  • 長時間労働や質的職業ストレスが心血管リスクの増加と関連することを日本人の勤労者で報告してきた。
  • 同様のことが、人種を超えて当てはまるか否かは不明。
  • 上海で働く中国人勤労者を対象とし、労働時間、質的職業ストレスと糖尿病、高血圧保有リスクの関係を検討。

研究2:
中国都市部で働く日本人勤労者のストレスと生活習慣病との関係

  • 海外で働く日本人勤労者が増えているがストレスと健康に関する調査は少ない。
  • 上海で働く日本人勤労者の職業ストレスは中国人勤労者に比べ高いのか、もしそうであれば職業ストレスは健康障害の原因になっているのかを調査。

総括

  • 中国人勤労者においても長時間労働は糖尿病などの健康障害リスクとなる可能性が高いことから、さらにエビデンスを蓄積し、過労死予防のためのアジア基準の作成に向けた努力が望まれる
  • 上海で働く日本人の職業ストレスは高く、また、その職業ストレスが健康障害の一因になっている可能性が高いことから、海外勤務者のストレス緩和、健康向上にむけた取り組みが望まれる。